英語を話せるようになるために、「英会話」は不要

2019-02-18

「英語を話したい!」と思い立つと、「では、英会話スクールに通おう!」という発想になりがちです。ただ、学習者のレベルによっては、「英会話スクール」に通うことが、必ずしも効率の良い方法だとは思っていません。かく言う私も、かつては英会話スクールに行ったことがありました。また、「英語ができる人」になってからは、英会話スクールで教えていた外国人講師、日本人講師の友人が何人もいました。

その経験を元にして辛口なことを言うと、講師とちょっと話をして、「それは日本人っぽい表現。本当の英語ではこう言う」と「ネイティブっぽい英語表現」を教えてもらったり、発音を直してもらったりしつつ、「ガイジンと話した!」という満足感を得るのが「英会話」レッスンだと思っています。けれども、「ネイティブっぽい英語表現」を教えてもらうことと、「自分の考えを英語で組み立て、発話できるようになるための実力をつける」ことは別ものです。

ガイジンと対等にやりとりできるほどの英語力(や交友関係)が無い人が、お金を払って「ガイジンと話す」という経験を買うのが英会話スクールです。そういう経験をしたい人が通うのは良いと思います。特に、「日本人以外の人」と接する機会が少ない人、ガイジンを見ただけでドギマギしてしまう人であれば、「ガイジン慣れ」するために必要かも知れません。ただ、(もうちょっと辛口なことを言いますが(^0^;)、英会話スクールのガイジンというのは、ガイジンであること、言いかえれば英語を話し、(望ましくは)白人であることに対してお金を払われているだけで、英語を教えることに適した人材でないことも多いです。

中には、ドイツ語やスペイン語が母国語で、英語は「そこそこ話せる」という人が英会話スクールで講師をしていたケースも、個人的に知っています(^0^;) また、英語が母国語の講師でも、特に「英語を教える」ための技術や資格を持った人でないことが多いです。経験もスキルも必要なく、手っ取り早くお金が稼げて日本に住める便利な手段として、「英会話講師」は海外経験をしたい若い欧米人に人気があります。もちろん、中には色々な事情から英会話講師として長く働き、教えることが上手い人もいますが、そういう人に巡り会えるのはラッキーなケースだと思います。

「間違った言い方」を正しく直してもらうのと、文法を理解することは、異なります。後でくわしく説明しますが、前者は表面的、後者は本質的な学びです。また、発音もネイティブに英語で教えてもらうよりも、(英語の発音ができる)日本人講師に、日本語で、日本語の発音と英語の発音の違いを説明してもらいながら教えてもらった方が、効率が良いと思います。と言うわけで、ここまでお読みになった方はお分かりですが、私は「ガイジンを目の前にすると緊張してしまう」という心理的な問題を克服する以外の理由で、英会話スクールに行くことにはあまり意味が無いと思っています。

英会話スクールを、「ガイジン顔の人と話せるサロン」だと考えれば問題ないのですが、英語力が伸びるとか、英語が話せるようになると期待するのはちょっと違うかな、と思っています。これは、「スクールが純粋な気持ちの受講生を騙している!」というような話ではありません。受講生側も「通えば英語がペラペラに」みたいな淡い期待をしていませんか?と、いう気がするのです。たとえば毎週1時間、「英会話」に通ったとしましょう。1時間のうち、ご自身が英語で発話する時間は、おそらくその半分、30分程度でしょう。1週間に30分、1ヶ月でたった2時間、英語を「話した」くらいで英語がペラペラになるのであれば、誰もが皆ペラペラになっていてもおかしくないですよね、、、(^0^;)

間違った言い方を直してもらうのは、一つの表現、一つの言い方についての、表面的かつ局所的な対応にすぎません。もっと大切なのは、「なぜ、その言い方では間違っているのか?」という本質を理解することです。「間違い」と言うからには、それを判断するルールがあるわけです。おおもととなるルールを知っていた方が、他の場面でも応用が利きます。

たとえば、「お目にかかれるのを楽しみにしています」と言おうとして

「I look forward to meet you」と言ったところ、「I look forward to MEETING you」と直されたとします。

確かに、「look forward to の後には ~ingの形が付く」と暗記するのも役には立ちますが、それだけではなくlook forward to (=楽しみにする)というフレーズでは「to」は前置詞で、前置詞の後には「名詞」がくる、という英語全体に共通するルールを知っておいた方が、応用が利くのでずっと役に立ちます。この「英語全体に共通するルール」が、文法です。

日本では、「学校英語は、中学で3年、高卒で6年、大卒だと10年もやっているはずなのに、ぜんぜん実践的に使えない」という多くの人の不満から、「文法ばかり教えるからいけないのだ」→「文法なんて不要だ」という意見を持つ人が少なくありません。世の中では「文法なんて不要!」と言っている人のほうが、なんだかオトコマエ(?)でカッコ良くて、好感が持てるような印象がありますよね。私は、

そんなことないよーーー!!!

 

文法は大切だよーーー!

と、声を大にして言いたいのでした(´−`)